イタリアワイン:
初めてのワイングラスの選び方とワイングラスの基本
初めて購入するワイングラスについて紹介しています。 |
世の中にはいろいろなワイングラスがあります。
このページを読めば、ワイングラスの基本的な知識が身に付きます。
初めての グラス候補 |
グラス 種類 |
グラス 特徴 |
グラス スペック |
失敗しない初めてのワイングラス選び
家でワインを飲む初めた場合、最初に購入したいのは味に最も影響する「グラス」だと思います。
でも、いざ検索してみてもワイングラスはたくさんあって、なんか難しそうで、どれを選べばいいかわからない。
そんな場合に、どういう基準で初めてのワイングラスを選べばいいかをまとめてみました。
初めて買うワイングラスはこれ一択
いろいろな形のグラスがありますが、最初に買うならば
白ワイン用のグラス一択です。
特殊な白ワイングラスを除いて、ワイングラスの中で味の感じ方が最もニュートラルに感じられるようにできています。
さらにいうと、収納スペースも少なくて済むのと、壊れにくいものがいいと思うので、タンブラーと呼ばれる脚のないグラスがいいです。
どうしても脚のついたグラスにこだわりたい場合でも、最初に購入するワイングラスであれば、白ワイン用のグラスをおすすめします。
ワイングラスの種類、呼び方、部位の名前
ワイングラスには、味わいに応じて使い分けるのですが、大きく分けて以下の3種類あります。
- 口径が小さい細長いシャンパンやスパークリングワイン向きのグラス
- ボウル(ワインを注ぎ入れる丸い部分)の大きさが中程度の白ワイン向きのグラス
- ボウルが大きな赤ワイン向けのグラス
この中で、全てのワインに使用しても渋すぎたり甘すぎたり、極端な結果にならない万能なグラスが白ワインのグラスです。それぞれのグラスを使用した場合の味の特徴を詳しく解説してみます。
ワイングラスの名称(型)
ワイングラスには名称(型)があります。代表的には次のようになっています。最初のうちは、グラスの形の違いに応じていろいろな名称があるということさえ知っていれば大丈夫です。
- シャンパンやスパークリングワイン向きのグラス:シャンパングラス、フルートグラス
- 白ワイン向きのグラス:リースリンググラス、シャルドネグラス、ソーヴィニヨングラス
- 赤ワイン向き:カベルネグラス、ボルドーグラス、ブルゴーニュグラス
もっと他の名称もあり、あげきれないくらいです。「シャルドネグラス」の代わりに「シャルドネ型」など、名称は「グラス」の代わりに「型」を使う場合も多いです。「より甘みを引き出す」「より滑らかに感じられる」というように味わいを変化させるために細分化されています。
ワイングラスの有名なブランド
ワイングラスのブランドで有名なのはなんといってもリーデルで、価格帯も幅広いですし、形状もいろいろあって、かなり幅広いです。
リーデル以外にも、バカラ、ツヴィーゼル、ザルトなどが有名なブランドがあり、それぞれのブランドで微妙にグラスの呼称も異なっていたりします。
ワイングラス各部位の名称
ワイングラス各部の名称(リム、ボウル、ステム、プレート)も図にしてみましたので、ご参考にしてみてください。
味に関するところだと、①リムがうすいほどワインの繊細さを感じられて、②ボウルが大きいほど香りが豊かになり、③ステムを持つことで体温がワインに伝わりづらい、という特徴があります。
それぞれのワイングラスの味わいの特徴
シャンパングラスやフルートグラスの大まかな特徴:
- 甘みや果実味や香りがすっきりと感じられる
- アルコール感が強くなる
- 口径が小さいので、香り・炭酸などの味わいが長持ちする
などがあげられます。
シャンパンやスパークリングワインなどの発泡系のワインは、比較的糖度が高いことも多いですし、文字通り炭酸が入っています。このグラスで飲むことで、キレがよく感じられますし、炭酸も長持ちします。発泡もきれいに見えます。
しかし、赤ワインを飲むのに使用すると、甘みや果実味などが抑えられて、渋みや酸や苦味などをものすごく強く感じてしまいます。
シャンパングラスは赤ワインには向いていません。
ボウルが中程度の白ワイン向きのグラスの大まかな特徴:
- 甘みや果実味や香りが適度に感じられる
- アルコール感・酸味・渋みが適度に感じられる
- 口径が中程度なのでワインが適度に酸素に触れて味が適度に開く
ワインに合ったグラスを使用するというのは大事なことではあるものの、極端に味を変化させないのが、白ワイン用のグラスの特徴です。
シャンパンやスパークリングワインを飲んでも甘すぎず、赤ワインを飲んでも渋みや酸味を感じすぎないので、
白ワイン以外を飲む時にも万能に使えます。
もちろんシャンパンやスパークリングワインには専用のグラスがありますし、赤ワインにも赤ワイン用のグラスがあります。
しかし、まず最初のグラスとなった場合には、その両方の中間地点に位置する白ワイン用のグラスは、使い勝手もいいですし、広い用途で使えます。
ボウルが大きな赤ワイン向けグラスの大まかな特徴:
- 甘みや果実味がしっかり感じられる
- アルコール感・酸味・渋みがまろやかで滑らかに感じられる
- ワインが空気に触れる面積が多いので香りが開きやすい
などがあげられます。
赤ワインはタンニンや酸や苦味がしっかりあるものが多いです。また、甘さ自体はそこまで強くないことも多いです。そのため、甘みや果実味がしっかり感じられるグラスで飲んだほうが全体のバランスがよくなります。
逆に赤ワイン用のグラスでシャンパンやスパークリングワインを飲むと、かなり甘ったるく感じます。ボウルが大きく、炭酸が抜けていくのも早いです。要するにキレが悪くなります。
赤ワイン用のグラスでシャンパンやスパークリングワインを飲んでもおいしくありません。
大きいので洗うときやグラスを拭く際にも結構コツがいるので、よほど手が大きい人ではなければ、最初のグラスとしてはハードルが高いと思います。滑って割ってしまうこともあります。
壊れやすさ、素材、薄さなどの要素
ワイングラスは壊れやすいもの
ステム(ワイングラスについている脚)は、プロのソムリエでも結構割ってしまいます。
ステムを持つことで、手からの熱の伝達が抑えられてワインの温度変化を避けることができます。見た目のおしゃれさにこだわりたい場合、ステム付きも候補になると思います。
しかし、同時にステムは細くて割れやすいのも事実です。ステム付きのグラスにこだわりたい場合は、特に初めてのワイングラスであれば、高級なものよりも壊れても心理的にショックが少ない価格のものを選んだほうがいいかもしれません。
ワイングラスの素材と味への影響
特に最初のワイングラスであれば、ガラスであれば大丈夫でしょう。ガラスにも特級がいろいろあって、例えば透明度の違いなどもあるのですが、そこまでこだわるのはいくつかグラスを買い揃える段階になってからでもいいと思います。
プラスチックは避けたほうがいいと言われていますが、理由としてはプラスチックの匂いがワインの匂いに悪影響を及ぼすことがあるからのようです。
ワイングラスの薄さと味への影響
一般的にワイングラスは薄ければ薄いほどいいと言われています。理由としては
- ワイングラスが厚いとグラスの温度でワインの温度を変えてしまう
- 薄いほうが繊細な味を舌が感じられる(試しにワイングラスと湯呑で味を比べると歴然です)
のですが、一方で割れやすいというデメリットもあります。そのため、最初から高くて薄いグラスを買ってしまうのはおすすめしません。
紹介しているリーデルのものは値段が手頃でも十分薄いので、使い勝手がいいです。
まずは白ワイン用のグラスから
最初からフルートグラス、白ワイン用のグラス、赤ワイン用のグラスと揃えるのは理想ではありますが、まずどれか1つという場合、白ワイン用のタンブラーがおすすめです。